秋の彼岸

秋の彼岸

秋の彼岸は、秋分の日を中心にその前の3日間とその後の3日間を合わせた1週間の期間のことです。
秋分の日は年によって変わることがあり、9月22日か23日頃になることが多いです。
彼岸の期間内において秋分の日は中日と呼ばれ、その3日前のことを「彼岸の入り」、彼岸の期間の最終日のことを「彼岸明け」と呼びます。
彼岸の時期に行う仏事を「彼岸会(ひがんえ)」と呼びますが、それが始めに行われたのは奈良時代の後期だとされています。
現代でも彼岸には各地の寺院で法要が行われるので、仏教徒はそれに参加したりお墓参りをして祖先を供養するのが一般的な過ごし方です。
お墓参りは彼岸の中日に行う人が多いですが、他の6日間には悟りの世界に至るための六波羅蜜という修行をするのが大切だとされています。
なお、彼岸のお供え物として、秋にはおはぎがよく選ばれます。
おはぎとぼた餅の名称は、それぞれの時期に咲く萩の花と牡丹の花から取られていると言われています。
おはぎとぼた餅はよく似ていますが、その違いは地方によって色々です。
おはぎよりもぼた餅の方が大きいというものから、こし餡とつぶ餡の違いなど地方ごとに違いがある場合や名前だけが違う場合があります。
なぜ、おはぎやぼた餅を彼岸のお供え物にするのかについては、小豆に邪気を祓う力があると考えられていたためです。