お七夜(命名式)

お七夜(命名式)

お七夜は、赤ちゃんが生まれてから7日目の夜に、名前をお披露目し、健やかな成長を祈る行事のことです。 医療事情も栄養環境もよくなかった昔、赤ちゃんの無事を確認するため「三夜」「五夜」「七夜」と、奇数日ごとに「産立(うぶだ)ちの祝い」を行っていました。お七夜はそのなごりで、この日に「命名式」も併せて行います。 もともとは、父方の祖父が主催して親類や嫁の実家を招き、赤ちゃんの無事と成長を盛大に祝っていましたが、現代では退院したばかりの母子の健康を第一に考え、夫婦ふたりでお祝いをしたり、せいぜい、それぞれの親を招いたりして、内輪だけで祝宴を催すことが多くなっています。

お七夜を祝う

両親が、あるいは名付け親が考えた子どもの名前と生年月日を命名紙に毛筆で書き、神棚や床の間に飾ります。床の間などが無い家では、サイドボードの上など高い場所に飾ったり、ベビーベッドの近く(目線より高い場所)に貼ったりしてもよいでしょう。 「お祝い膳」には尾頭付きの鯛や赤飯、ハマグリのお吸い物、紅白なます、昆布巻きなど縁起の良い料理を用意し、家族や親戚といっしょに膳を囲んで赤ちゃんの成長を喜び合います。