お食い初めの儀式、正しい作法は?

誰が食べさせるのか?やお食い初めの作法について見ていきましょう。

食べさせる役「養い親」は年長者

お食い初めは、「赤ちゃんの口もとに箸を近づけ、食べる真似をさせる」儀式です。
まず、赤ちゃんに食べさせる真似をする「養い親」を決めましょう。「養い親」は、古来、長寿にあやかるために身内の中の最年長者が選ばれていました。近頃では内輪でお祝いするため祖父母がその役を担うことが多いようです。もちろん、両親が養い親をやってもかまいません。
男の子は男性が、女の子なら女性が「養い親」を務めます。

お食い初めの作法

養い親は祝い膳の前に座り、膝に赤ちゃんを乗せます。
お食い初めの「食べさせ方」には順番があって、赤飯→吸い物→赤飯→焼き魚→赤飯→吸い物の順に祝い箸で食べ物を口元へ持って行きます。
この順番を3回繰り返したら、最後に歯固めの儀式を行います。
歯固めは、用意した小石にお箸でふれ、その箸を赤ちゃんの歯ぐきにちょんちょんとあてます。このとき「丈夫な歯が生えますように」と祈りながらあててください。小石の代わりに「多幸→タコ」と「固いタコでも食べられる丈夫な歯でいられるように」という意味からタコを使う地域もあります。

これでお食い初めの儀式は終了です。祝い膳に盛られた料理は大人たちで、願いを込めながらいただきましょう。
歯固めの儀式に使った小石は、感謝を込めて元の場所へお返しするのを忘れずに。

お祝いとしてご祝儀をいただいた場合。お食い初めでは、基本的にお返しは不要とする地域がほとんどです。お返しはしなくても、お礼の手紙を送るなど、お祝いをいただいた方への感謝を忘れないようにしましょう。

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