結婚式と披露宴

結婚式と披露宴

近年の日本での結婚式は、キリスト教式、神前式、仏前式、人前式などがあり、新郎新婦の信仰や好みに合わせて選びます。 その中でも、現代日本での結婚式の主流は、キリスト教式になっています。 日本人にはキリスト教の信者はそれほど多くはありませんが、ウェディングドレスを着たい人が多いため、雰囲気が合うキリスト教式を選ぶ人が多いのです。 ちなみに、日本で初めて西洋風の結婚式を挙げたのは、イギリス国籍を持つ中華系シンガポール人の男性と日本人女性のカップルで、1873年のことだったとされています。 日本人らしい和風の結婚式を挙げたい人は神前式を選ぶことが多いですが、このスタイルは1960年代に普及し、1970年代には多数の人に選ばれていました。 しかし、1990年代に入るとキリスト教式の結婚式の方が多く行われるようになりました。

結婚式の会場には、ホテルや結婚式場が選ばれることが多いですが、近年では一軒家を貸し切りで使い、パーティのような結婚式と披露宴を行うハウスウェディングというスタイルも人気を集めています。 さらには結婚式を挙げない人や結婚写真だけを記念に撮影するフォトウェディングというスタイルも出てきており、結婚式の形は多様化しています。 なお、日本での披露宴の始まりは、通い婚が行われていた平安時代に行われていた、「露顕(ところあらわし)」という宴だとされています。

現代日本での披露宴は、結婚式の後に親戚をはじめ知人や友人を招待して行う宴会のことです。 披露宴では、新郎新婦のプロフィールや馴れ初めを紹介するビデオを公開したり、主賓が祝辞を述べたり、列席者全員で乾杯をするのが定番です。 さらに、ウェディングケーキへの入刀や新郎新婦のお色直し、キャンドルサービスなども披露宴で行われますし、友人や知人による余興も場を盛り上げます。 披露宴の終盤で行われることが多いのは、新郎新婦からそれぞれの両親へ花束を贈呈したり感謝の手紙を読むといった演出です。 披露宴がお開きになると、出席者には引き出物が渡されます。 披露宴から帰る出席者へは、新郎新婦と両親が出口に立ってお見送りをするのが一般的です。