縁談とお見合い

縁談とお見合い

現代の日本では、恋愛結婚が主流になっていますが、縁談が持ち込まれてお見合いを行い、結婚するという男女もいます。 縁談という言葉の意味は、結婚(または養子縁組)に関する話ということです。 縁談は知人や友人などが独身の男女に持ち込む場合もあれば、結婚を希望している人が親戚や上司といった目上の人に縁談を頼み、良さそうな人を紹介してもらうこともあります。 自分から縁談を依頼する場合は、写真や履歴書、釣書(つりがき)を用意し、相手に希望している条件を世話人に伝えて探してもらうことが必要になります。 釣書は身上書とも呼ばれますが、趣味や健康状態、家族構成や信仰の有無といった自己紹介を書いた書類のことです。 ちなみに縁談を世話人に頼むようになったのは、鎌倉時代の武家階級でだと言われています。 当時の武家階級は、結婚するには家柄などのつり合いが大切だと考えていたためですが、それがやがて庶民にも伝わっていったとされています。

縁談をいただいて相手に会ってみたいと思った場合には、お見合いをすることになります。 お見合いの場所にはホテルのラウンジや落ち着いた雰囲気の飲食店などが選ばれます。 お見合いの服装としては男性はスーツかジャケット姿、女性はワンピースなどが適しており、ラフすぎず清潔感のある服装が良いとされています。 お見合いではまず1時間ほどは世話人を交えて話をし、二人の気が合うようなら世話人は先に帰宅して二人だけで過ごしてもらうようにします。 その後、交際を続けて結婚することになった場合は、世話人に謝礼をするのが礼儀です。