春の彼岸

春の彼岸

春の彼岸は、春分の日を中心にその前の3日間とその後の3日間を合わせた1週間の期間のことです。
春分の日は年によって変わる場合があり、3月20日か21日のどちらかになります。
ちなみに春分の日よりも3日前のことを「彼岸の入り」、彼岸の期間の最終日のことを「彼岸明け」と呼びます。
この時期に日本では、お墓参りをして祖先に感謝を捧げ、供養するのが一般的な過ごし方です。
彼岸という言葉は、仏教では祖先がいる極楽浄土のことを指しています。
それに対して、生きている人間がいる世界は此岸(しがん)と呼ばれています。
春分と秋分の日は彼岸と此岸が一番通じやすい日だと考えられているため、これらの日に先祖の供養をするようになったと言われています。
彼岸は仏教の行事ですが、インドなどでは行われていないため、日本独自の文化と言えます。
彼岸は祖先の供養を行う期間なので、仏教の寺院では彼岸会という法要が行われますし、住職を家に呼んで読経してもらう場合もあります。
彼岸の時期の過ごし方としては、彼岸の入りには家の仏壇を掃除して、花や果物、ぼた餅などをお供えします。
お墓参りは、彼岸の中日頃に行くのが一般的です。
墓地に行った時は雑草を抜いてお墓の周りを清掃し、墓石を洗ったり拭いたりしてキレイにすることが大切です。
その後、花や故人が好きだったものをお供えし、お線香を上げて先祖に感謝の気持ちを伝えます。